埋没包茎について
埋没包茎とは、平常時、陰茎が体の中に入り込んでしまうタイプの包茎です。恥骨周辺の皮下脂肪が多く包皮が比較的短いため、ペニス本体が下腹部にもぐりこんでしまって、包皮だけがチョコっと出ている外見を取ります。陰茎の大半が下腹部に埋まってしまったようになり、陰茎が異常に小さく見えます。埋没包茎は太り気味の方に多い傾向があります。陰毛が包皮に絡まり傷をつけるので包皮や亀頭周囲に炎症などを起こす可能性もあります。
埋没包茎は、衛生状態を保てない、美容的に問題があるということで手術を希望される方が多くいらっしゃいます。
埋没型包茎の治療法
勃起した時には皮は余らないのだけど、通常時に陰茎が下腹部に引っ張り込まれ、かぶさってしまうような人は、緩んだ陰茎堤靭帯を補強し、埋まっている陰茎を引き出す長茎手術が効果的です。陰茎堤靭帯の緩みが改善され、陰茎が下腹部に埋没し難くなります。平常時に陰茎が長くなり、美容的に見栄えが良くなります。
症状が軽い場合には、切らない長茎手術が可能な場合もあります。長茎効果を大きく出したいという希望の方には、切開式の長茎手術をお勧めしています。
下腹部に脂肪が多量に貯留しており、陰茎が埋まりこんでいる場合には、恥骨部脂肪吸引が効果的です。恥骨部の脂肪吸引や脂肪除去手術を行っています。
埋没包茎
術前
術直後
35歳、独身。埋没包茎、長茎手術、包茎手術
不規則な生活と暴飲暴食のため、20kg太ってしまい、陰茎が下腹部に埋没した症例です。平常時に、陰茎は下腹部に埋まりこみ、見栄えが悪く、排尿時も大変だったということです。気になってはいたのですが、どうして良いか分からず、ずっと放置されていました。今回、排尿困難であること、包皮炎を繰り返すこと、性交渉ができないことなどから、手術を決意し、ご相談いただきました。現在の状況を説明し、内容を理解していただいたために、包茎手術と長径手術を行いました。手術は比較的短時間で終わり、さほど痛くなかったようです。生活も楽になったので終わった今としてはもっと早くやっておけば良かった、と喜んでいただけました。包茎のため、日常生活も不自由だという方も、多数受診されます。特に埋没包茎の方は、医療機関を受診することを嫌がり、長期間放置することが多いようです。埋没包茎は、単純な包茎と比較すると手術の難易度が高くなりますが、適切な治療を行えば、比較的短時間で改善が可能です。「もう少し早く、こちらに来れば人生変わっていたかもしれません。」と言われることもあります。相談しにくいとは思いますが、早めに専門医を受診されることをお勧めします。
埋没包茎
術前
術直後
36歳、独身。埋没包茎、包茎手術、長茎手術
陰茎が体の中に埋まりこむ埋没包茎の症例です。美容的、衛生的に問題がありましたが、病院に行くのも面倒だったので放置していたようです。包皮に亀裂が入り、おしっこするのも痛くなったことがきっかけで、今後の結婚にも差し支えると真剣に考えるようになり、包茎手術を決心されました。何軒かクリニックを廻ったものの、「このタイプはうちではやっていない。」と断られて、何とかしてほしいと御相談いただきました。下腹部に陰茎が全く埋没して、一見陰茎が無いように見える状態でした。難易度の高い埋没包茎の症例でしたが、長径手術と包茎手術により陰茎を形成し、亀頭を露出させることができました。格好良くしてもらい満足しました、と喜んでいただけました。体の中に陰茎が埋没する埋没包茎は、手術を行っていないクリニックがあり、包茎手術を断られるケースもある多いようです。専門医を受診しきちんと手術すれば、普通の形になり、見栄えが良くなります。経験豊富な医師に相談されることが埋没包茎治療のカギになります。